![]()
視力を失ったミチルは、たった一人で身の回りのことをこなす。ほとんどの時間を家の中で一人で過ごし、言葉を発しないミチルだからこそのキャラクター設定が細部にほどこされた。
ミチルは毎朝、まぶしい陽射し全身に浴びるように、カーテンを開け、陽の光と温度を全身で感じる。そして、窓を開けて新鮮な空気を身体全体に吸い込む。
洋服にはミチルなりのこだわりがあり、肌の感覚を大切にした肌ざわりのよいものを選ぶ。 コットンや絹、シフォンなど心地よい素材を中心としたスカートやトップスが好き。
【朝食】
父と一緒に暮らしていたときは、和食が中心で、ご飯、お味噌汁、卵焼がテーブルに並ぶ。
一人での生活が始まってからは、食パンと牛乳。というメニューになる。言葉には出さないが
一人で暮らすことの淋しさが表現されている一場面。
【温かいもの】
ミチルがアキヒロの存在を認めることになったハプニングが起きた日の夕食。
ミチルはお礼を込めて、ずっと部屋の中で寒い思いをしていたアキヒロに、温かいボルシチをテーブルに用意する。
【ボルシチ】
ロシアの代表的な料理で赤いスープ。ミチルの父親の好物だったため、得意料理となった。
【点字】父が一生懸命練習して、ミチルへのメッセージがたくさん記された点字の手紙。
【オルゴール】ミチルがピアノで奏でるのはこのオルゴールのメロディ。
【ピアノ】ミチルの感情を表すアイテム。
【ネックレス】花型音声時計。父からのプレゼント。ボタンを押すと音声が現在の時刻を教えてくれる。
【居間】目の前の駅が見える窓、大きなテレビ、こたつ、ピアノがある。ミチルの父親は、ロシア語の翻訳・通訳をしており、書棚には、ロシア語の本や雑誌が並び、部屋の中にはロシアの玩具屋人形が置いてある。ミチルはこたつ、アキヒロは窓側の部屋の隅が二人の決まった場所。
【リビング】大きなテーブル、キッチン、食器棚がある。
【ミチルの部屋(二階)】誰もいないけれど、毎晩「おやすみなさい」と言って、階段を上がる 。
細やかに動くミチルの感情表現を、言葉ではない方法で描きだすために丁寧で緻密 なキャラクター設定と美術、小道具などが細部にわたり考えられた。